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電車の中でふとまわりを見渡せば、どこもかしこも手元でスマホをいじっている人ばかり。メールを打ったりネットを見たりしている人のほか、ゲームに興じている人が、ちゃかちゃかと小刻みに指を動かしている。


ゲームといえば、筆者の少年時代はファミコン全盛期で、アクションゲームやシューティングゲームなど、おおいに夢中になったものだ。当時、とりわけ男子小学生の話題はゲームばかりで、「何面まで進んだ?」などと語り合っている様子を、女子たちが冷ややかな目で見ていたことが思い出される。

最近でこそスマホでパズルゲームを楽しむ女性もちらほら見かけるけれど、基本的にゲーム好きは男性に偏っているように思えるのはなぜだろう。『本当にあった医学論文』などの著書を持つ医師の倉原優先生に聞いてみた。

「それについては、米スタンフォード大学・薬学部が興味深い研究を行っています。19~23歳の男女22人を対象に、MRIを使ってテレビゲームをプレイ中の彼らの脳の動きを測定したところ、女性よりも男性の方が、ドーパミンを分泌する中脳皮質辺縁系の活性化が顕著だったそうなんです」

この実験に使われたのは、ボールを撃ちながら自陣を増やしていくシューティングゲーム。シンプルだが、テレビゲームの基本的な要素を備えたものだ。とくに男性の中脳皮質辺縁系の活性化は、ゲームで得た領土の広さと明確に相関していたという。

「射撃の腕前こそ男女差は見られなかったものの、自陣を広げる意欲については、女性よりも男性の方がはるかに顕著であったそうなのです。また、男性の方が、どうすれば自陣を広げられるかという要領を学習する速度が速く、領土の拡大に成功した際の満足度も大きいことがわかっています。これは男性にもともと備わっている、狩猟本能が影響しているのかもしれませんね」

ゲーマーに男性が多い理由が、脳科学的に解明されたわけだ。










ぼくは中身は女の子です!!!